下記の図に示してある手順で矯正治療が行われることになります。
(各項目をクリックすると説明文にジャンプします。)
※矯正治療を行う場合には、年齢や歯並びの状態によってそれぞれ治療の手順が違ってきます。
例:「3. 診断」後、「5.部分的な治療」→「8.保定と観察」→「9.完了」(4、6、7なし)や、「7.全体的な治療」→「8.保定と観察」→「9.完了」(4、5、6なし)など個人差があります。
詳しくは「3. 診断」時に最適な手順をご説明致します。
1. 相談・診察
歯並びや噛みあわせについてのお悩み、治療に関する不安や心配事をお聞きし、現在及び将来において矯正治療の必要性を検討します。矯正治療が必要とされる場合は、個々に適した治療開始時期や治療方法を検討するために矯正治療検査をお薦めし、ご承諾頂いた場合は検査させて頂きます。
2. 検査(約1時間)
適切な治療開始時期、治療方法、治療期間などを知るために、口腔内写真・レントゲン撮影(頭・歯・顎関節など)・歯型採取・身長などの各種資料を採得し検査をします。
この検査結果を精査分析して、診断のための検討を行います。
3. 診断(約30分)
検査結果をもとにして、御本人や御家族の方と話し合い、治療開始時期、治療方法、治療期間、治療費用、治療を行うメリット、治療を行わない場合に起こりうる問題点、矯正治療には御本人の協力が必要である事など、詳しくご説明致します。この診断をご承諾頂いた場合は、治療を開始致します。また、この診断で治療開始を延期したほうがよいという結果が得られた場合は、直ぐに治療開始はせず、観察する場合があります。
4.観察
治療をする最適な時期が来るまで、定期的に医院に来て頂き、観察しながら待つ期間です。
5.部分的な治療(1期治療)
前歯や臼歯の一部分を動かしてよい時期が来たところで全体の治療をする前準備としての治療です。また、この部分的な治療だけで不正咬合の問題がなくなり、きれいな歯並びとなることもあります。
矯正装置を装着するまで、装置の種類により、通常2〜3回の来院を必要とし、矯正装置を装着します。装着後は、月に1度来院して頂き、矯正装置の調整を行います。 部分的な治療期間は通常1年〜2年かかりますが、このおおよその期間については診断の時にお話いたします。
6.観察
部分的な治療の後、定期的に来院して頂き、保定装置の調整、良い歯並びやお口の健康のための指導を行います。そして、全体的な治療を始める適切な時期を、観察しながら待つ場合もあります。
7.全体的な治療(2期治療)
歯並び全体の治療で、歯の噛み合わせをよくする治療を行います。
矯正装置を装着するまで、装置の種類により、通常2〜3回の来院を必要とし、矯正装置を装着します。装着後は、月に1度来院して頂き、矯正装置の調整を行います。
全体的な治療期間は、通常2年〜3年かかりますが、この、おおよその期間については診断の時にお話いたします。成長発育期を過ぎた場合には、この全体的な治療が必要となります。
治療が終了した段階で、2と同様の内容で記録をとります。
治療後の噛み合わせの良い状態の記録を取ることにより、治療後の変化に対応することが可能になります。
8.保定と観察
装置を外した後、歯を安定させるために保定装置を装着して、歯の後戻りを防止して安定させます。3ヵ月・6ヵ月・1年等の間隔で来院して頂き、噛み合わせを安定させて経過観察していきます。
9.完了(矯正治療終了後、5年以上の経過をみます。)
一定の保定期間を経て、歯の安定を確認した上で2と同様の資料を採り、定期的な経過観察を終了とします。その後は当院からのリコールはしませんが、ご希望により最終検査後でも経過観察を続けていきます。