治療症例

ここでは、歯周病による歯列不正の代表的な症例をご紹介します。
歯周病になると、歯は、いろいろな方向に動き始めます。歯が突出したり、隙間が出来たり、また、乱杭歯になったりします。そこで、矯正治療によって歯並びを治し、歯周病が治りやすい環境にします。

歯周病による歯列不正

【症例1 】49歳 女性:隙間が空いて前に出てきた症例1

歯周病で、歯と歯の間に隙間が出来て、外側に突出してしまいました。矯正装置で隙間と突出を治し、口の中をクリーニングし易い環境作りをしました。その結果、歯磨きがし易くなり歯周病も良くなりました。

主訴 上の歯が出てきて、すき間がある
装置 フルブラケット装置
治療期間 21ヶ月
治療費 80万5千円
リスク 歯周病を原因とする前歯の出っ歯とすき間の治療のために、歯周病のコントロールが重要となります。歯周病のために歯の自然脱落も予想されます。そのために食べ物の選択と歯磨きの向上が必要です。また、歯の動揺が大きいので治療後に被せ物で歯を固定したり義歯を必要としたりします。歯周病が悪化すると歯並びも悪くなりますので、歯並び安定のための装置(保定装置)は長期間使用すべきです。

治療前


歯周病で上下とも歯と歯の間に隙間ができ、歯並びがガタガタしています。歯肉も赤く、腫れています。

治療後


歯と歯の隙間をなくしました。歯肉も引き締まった、綺麗な歯肉になりました。

数年経過


治療後8年経過。前歯が少し前に出て来ました。歯周病の治療を継続していますが、歯と歯の間がなかなか磨けません。

治療前


歯と歯の間が、開いています。前の歯が突き出ています。

治療後


歯と歯の隙間がなくなり、前の歯は引っ込みました。

数年経過


治療後8年経過。左側の噛み合わせも安定して、すき間は見られません。

【症例2 】31歳 女性:隙間が空いて前に出てきた症例2

歯周病で歯と歯の間に隙間が開き、かみ合わせや歯並びが乱れてきました。矯正治療で歯並び、かみ合わせを治し、クリーニングしやすい環境作りをすることにより、歯磨きしやすくなり、歯周病も良くなりました。

主訴 前歯が出てきた
装置 フルブラケット装置
治療期間 37ヶ月
治療費 83万5千円
リスク 歯周病と舌の突出により出っ歯とすき間ができ、顎関節の動きが悪いので奥歯の噛み合わせも逆になっています。このために歯周病のコントロールと動揺した歯の固定が必要となります。糖分の摂取などの食べ物の注意と歯磨きや睡眠など歯周病の悪化を避ける必要があります。歯周病のために歯が動きやすいので出っ歯や隙間ができやすくなりますので、歯並び安定のための装置(保定装置)は長期間使用すべきです。

治療前


右側を撮った写真です。前の歯の間に隙間が出来ています。特に前歯の歯肉が赤く腫れています。

治療後


上下とも歯の間の隙間がなくなりました。歯肉が締まってピンク色になりました。

数年経過


治療後8年経過。きれいな歯並びのままです。歯肉も良い状態です。

治療前


かみ合わせを下から見たものです。上の前歯のは並びが乱れています。

治療後


上下の歯もきれいなアーチでかみ合っています。

数年経過


治療後8年経過。きれいな歯並びのままです。歯肉も良い状態です。

【症例3 】43歳 女性:真ん中に隙間が空いてきた症例

歯周病で、上の前歯の真ん中に隙間が開いてしまいました。矯正治療で隙間を閉じました。歯周病の治療も行い、再び隙間が開くことを防いでいます。

主訴 上顎前歯のすき間
装置 マルチブラケット装置
治療期間 12ヶ月
治療費 21万円
リスク 上の前歯の隙間は、骨の形態や歯周病が原因であり、このすき間はかなり元に戻りやすいので裏側から固定する必要があります。歯周病のコントロールが必要です。歯周病によるブラックトライアングルや歯肉の退縮が発生しやすいです。
※ブラックトライアングルとは歯と歯の接触点と歯ぐきに囲まれたすき間のことです

治療前


上の前の歯と歯の間が、歯周病で開いてしまいました。

治療後


矯正治療を行い隙間がなくなり、出っ歯も改善されています。

数年経過


治療後7年経過。歯並びが綺麗なまま安定しています。

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